暑中お見舞い申し上げます

放射線測定にチャレンジします

 6月議会が22日に閉会しました。相川なみから本多ゆり子へ、議員のローテーション制で市民の政治参加を広げるという活動の、第一歩という位置づけの定例会だったと思います。

 選挙後最初の一般質問の通告議員は、15人(定数24人)。内訳をみると、市民クラブ(自民党会派)3/11人、公明党会派5/5人、改革フォーラム3/4人、共産党市議団2/2人です。
 さらに新人議員の取り組み状況をみると、各会派あわせて5/8人でした。

 市議会のホームページでは、本会議(一般質問含む)の録画映像を配信していますので、ぜひ、ご覧下さい。

 さて、放射線測定についてですが、本多ゆり子議員の一般質問の当初の答弁では、青梅市は独自の取り組みの考えはないという姿勢でしたが、東京都が線量計を貸し出すことを発表したのち、青梅市も貸し出しを受けて市内で測定する方向性に転換しました。(貸し出し希望が多かったことから、2台借り受ける予定が1台のみになったようですが。)
 
 そこで、青梅・生活者ネットワークは、子どもが利用する施設や公園などを中心に、独自に簡易型の測定器で放射線の測定に取り組むことを決め、27日(月)に市内15ヶ所を目標に実施する予定です。
 
 東京都が青梅市内で6月20日に実施した放射線測定では、新町小学校で地上5cm地点0.06マイクログレイ/時間、地上1m地点で0.05マイクログレイ/時間、第五小学校で地上5cm地点0.05マイクログレイ/時間、地上1m地点で0.04マイクログレイ/時間でした。

 東京都が使用した測定器は、シンチレーション式サーベイメータ(日立アロカメディカルTCS166)です。シンチレーション式は、結晶でガンマ線を捉えるため感度がよいそうで、小型でも高い精度の測定ができるそうです。ただ、ガンマ線のみの測定であり、外部被ばくについての評価の参考にしかなりません。
 被ばくには、外部被ばくと内部被ばくがあり、ガンマ線はよく知られているように体を通過するだけで、通過する瞬間に体に影響があると考えられるものです。それに対し、食べ物をはじめ塵やほこり、花粉、砂、水などが放射性物質を帯びた状態でヒトの体内に取り込まれて体内で放射線を出し続けて体に影響を及ぼすことを内部被ばくといいます。
 健康への影響を考える場合、この両方の被ばくについて対策が行われる必要があり、空間線量がどうかだけで「安全宣言」などするべきではありません。
 様々な経路で体は放射性物質の影響を受けており、福島第一原発の損壊された炉が、完全に「閉じ込め」に成功していない以上、しばらく放射性物質の飛散が続くことは間違いなく、「累積」という視点をもって健康への影響を評価する必要があるものと考えています。
  
 個人に普及し始めているガイガーカウンターと呼ばれるものとは性能が異なるため、単純に比較することはできませんが、市民要望として、特に小さい子どもをもつ保護者からは、砂場や水たまりなどの放射線量が知りたいという声があるため、私たちは、ウクライナ製のTERRA(MKS-05) を用いて独自に測定し、数値を公表することにしました。
 測定器の性能や機種によって数値の出方に個性があるそうなので、測定器の機種情報とともに、刻々と変動する数値のどこを拾うのかなど、一定のルールを設定して測定する予定です。
 記録した数値につきましては、このホームページ上でお伝えします。