改築に伴い、給食室の設置(自校調理方式)が決まった第2小学校の給食について、「実験校」という位置づけにすることを提案しました。公平性を気にする答弁がすでに出ていたことを考慮してのことです。校舎そのものがこれまでにない先進的な設計のものになる、それ自体ですでに公平性は保たれないのですから、給食の献立や米飯回数に必要以上に公平性の理屈を持ち込む考え方では、なかなか納得は得られません。将来的には、小学校全16校が何らかの形で給食のさらなる充実という恩恵を受けるための「実験」として、2小では可能な限りセンター方式にとらわれない給食の実現をと提案しました。例えば、独自の献立にすること、食育のためのユニークな取り組みができるようになること、米飯回数週1.7回を、全国平均の週3回またはそれ以上に拡大できるなどの可能性が開けます。
その他、調理委託の問題や地元の農家の方や保護者、行政などが給食について議論するための組織の必要性などを質問しましたが、ほとんどが「学校給食の運営に関する検討委員会」の報告書の内容の範囲にとどまる答弁でした。
学校給食に関する質問については、教育長答弁が基本ですが、予算の編成は市長に多大な権力が集中していますので、市長には子どもたちに交じって給食を実際に食べていただき、給食を体感して理解を深めてほしいと質問してみました。なかなか時間がとれないかもしれないが、ぜひ学校を回って子どもと一緒に給食を食べたいとの前向きな答弁がありました。
当日、夕方4時くらいからの登壇となり、傍聴できなかったゼミ生も一部いましたが、それでも多くのゼミ生が訪れ、熱心に聴き入っていました。傍聴そのものが初めてという市民も…。「これからはなるべく傍聴しようと思います」という感想があり、政策ゼミは、議会と市民をつなぐしくみとして意義のある取り組みだと改めて認識しました。
これからも、市民参加型政策提案活動は、様々なテーマで取り組んでいきたいと考えています。