親の虐待から非行に走る、いじめから自殺未遂にまで追い詰められる、そんな子どもたちに、付添人として真摯に向き合い支援を続ける坪井弁護士。傷つき、生きる希望や自信をなくした子どもたちはなかなか信用してくれないけれど、一緒にオロオロして必死に話を聞いてくれる大人もいるのだとわかると本当の気持ちをポツリポツリと話してくれるとか。
「子どもたちは、たどたどしい言葉に命を乗せて大人に差し出しているんです」。
傷ついた子どもたちの支援には、多くの機関がスクラムをしっかり組んで当たる必要があります。子どもたちをひとりぼっちにさせてはいけない。少年院を出たものの親が引き取りを拒否するなど、18歳以上の帰る家のない若者たちには、一時身を寄せるためのシェルターが必要であり、施設運営のための公的な支援も求められているとのことでした。
人権を守るためには、子どもだからと抑圧するのではなく、日頃から対等なパートナーとしてつきあうことがとても大事で「0歳児だって、ちゃんと意思はある」と、ご自身のお子さんとの関係から語られる言葉は、子育て・子育ちのヒントとなりました。
子どもの人権とは何か—坪井先生より
(1)生まれてきてよかったね。ありのままのあなたでいい。
(2)ひとりぼっちじゃないんだよ。
(3)あなたの人生はあなたにしか歩けない。あなたが歩いていい。